福島産でも特に大材が採れる
滝根みかげの採石場に到着しました。
気温は平地よりずっと低いです。
きれいな白色をしている所が現在採掘されている部分です。
火薬類による採石について
穴をあけ、火薬量を調整して設置、発破する。
発破個所から原石内部に亀裂が入りやすい欠点があります。
ジェットバーナーで穴をあけて割る方法
約1200度の高熱で石を粉々にして採掘する方法です。
切り口から20cmは熱で劣化し、使い物にならなくなり部損となります。
作業は騒音や粉塵、高熱で大変きついそうです。
以上の事から、こちらではワイヤーソーによる採掘を取り入れています。
原石に負担をかけず、ワイヤーの幅しかロスがない採石方法です。
大きな塊がとれ、騒音、粉塵もほとんど出ないため、
世界的に採用され始めています。福島県はワイヤーソーが主流です。
右端が斜めになっているのは、石の層によるもので、
この丁場では北から南への垂直方向に割れやすい方向が存在します。
これを石目といいます。
割りにくい面、水平方面などに効率よくワイヤーソー使います。
山から切り出す場合には垂直に穴をあけ、
この穴をめがけて水平に穴をあけ、そこにワイヤーを通して
回転させるようにワイヤーが締まっていき、石材を切断していきます。
切り口は平滑ではなく、やや湾曲しています。
大口径の切削で切れない、幅3尺5寸以上の材料などにも利用されるそうです。
これらの大きな石材ブロックは、山を下った工場に運ばれ製品に加工されていきます。
(有)榎本石材
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