6月17日に日本石材産業協会の定時総会が横浜赤レンガ倉庫にて行われました。
基調講演は日経BP記者であり、京都の正覚寺のご住職でもある鵜飼秀徳氏による
「消える寺、変わらぬ供養のこころ」というテーマでお話を頂きました。
今地域のお寺が存続の危機にある事、2040年までには約3分の1にあたる3万ヶ寺が消滅してしまうという衝撃的な内容でした。
特に地方のお寺は人口の流出や産業構造の変化によって定住者が減少し、財政的にもお寺を支えられないといいます。
面白い数字が出ました。全国でお墓の数が3,000万基あり、お寺の数は77,000ヶ寺あるそうです。統計ではコンビニの数よりお寺の方が多いそうです。地震のあった熊本のお寺では境内の墓地を返還してもらって場所を整理して、永代供養墓を建設する所もあるなど。
また違う例では、ビル型の納骨堂に納骨したけれど、何となく故人がかわいそう、というかしっくりこないという事で、一般墓地に移されるケースなどもあるそうです。
お寺が無くなるとお墓もなくなり、石材店も困ってしまいます。衝撃的な講演の内容でしたが、改めてお墓のある豊かな生活、供養の大切さ、変化しない石の魅力を精一杯伝えて行きたいと思います。
(写真掲載は主催者の承諾を得ています)
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