都内の神社の敷石を施工しました。
材料は茨城県の笠間で採石される稲田石の、のみぎり加工です。
稲田石はきれいな白色をしており、のみぎり加工は表面をのみではつって仕上げます。
熟練の職人さんが手作業で石を叩いて仕上げます。
神社の場合、モルタルを使わず、土で仕上げる事が多く、据え付けの高さ調整は熟練の技術が必要です。
今回は新規の材料と共に、在来の板石のレベルも上げて高さを調節しました。
全体の完成です。手作業のぬくもりを感じる仕上げです。
立方体の単価に付加して表面積の加工、のみぎり加工は本磨き加工に比べて約10倍の積算単価となります。
本磨きは自動で研磨しますが、のみぎりはノミと石頭で叩き、10cm四方の間にのみ跡が何点あるかによって
のみぎり「大・中・小」と区分され、今回の仕上げは中に分類されます。
また、のみで叩いて削られる力に耐える為、厚さの最低寸法は7〜8cm必要です。
神社に納められた石は、加工、据え付けの職人さんの特別な思いが込められます。
(有)榎本石材
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